江津市の学校給食における地場産食材の供給の現状は、米については100%ですが、野菜類については35%程度で、その内、有機農産物は約7.4%(重量ベースでは約2.1t)です。今後の目標としては、学校給食の食材における有機農産物の割合を高めていきたいと考えています。
桜江地区(有機JAS認証3経営体、エコファーマー11名)及び山ノ内地区(有機JAS認証1経営体)に有機農業の一定のまとまりがあることから、団地化の中心的地区と考えられています。有機JAS認証取得面積57ha、特別栽培米生産面積42.8haのうち、有機米の有機JAS認証面積の拡大を目指すとともに、江津市の有機農業の拠点となる生産団地の育成にも取り組んでいきます。
各地の定住相談会に参画し、新規就農者の確保育成に努めています。相談者のうち約7~8割の方が、有機農業に興味を示しているとことからも、育成・確保を一層推進していく必要があると考えています。併せて有機農業の生産面積の拡大はもとより、生産品目数の拡大や江津市の特産品目を増やしていくことにも取り組んでいきます。
江津市における有機JAS認証取得状況は、桑14 ha、大豆6.7 ha、水稲5 ha、もち麦3 ha、えごま2.5 ha、大麦若葉2 ha、葉物野菜1.4 ha、ごぼう0.4 haなど、総面積は約57 haであり、その販売先は地域内をはじめ近隣県や加工品等は県外へも取り引きされています。品目の特性に応じた販路の確保とその拡大が必要不可欠であると考えています。
桑・大麦若葉・唐辛子・にんにく・生姜などは江津を特徴づける農産物でもあり、健康食品素材の六次産業化に活用されています。有機農産物の加工品開発などを引き続き行い、価値を高ながら江津独自のブランドづくりに向けた取り組みを推進していきたいと考えています。
遊び心溢れるマルシェイベントをはじめ、有機農業実践講座の開催や市民団体主催による各種イベントが実施されています。有機農業やオーガニックをベースにしたコミュニティづくりを行なっています。今後も、仲間づくりにつながる取り組みを積極的に推進するとともに、その活動が移住(定住)にもつながるような活動をしていこうと考えています。
自然に身を置き、土に触れ、豊かな感性を育てる教育の一環として、小学校5校・中学校3校で農家との交流事業を展開しています。高等学校や幼稚園、保育所も含む関係機関(者)と連携して交流事業の拡充を図り、学童農園の設置を推進し、ふるさと愛の醸成・情操教育・食育活動を活発化したいと考えています。